尊過ぎて切ない

人間ではない家族への溺愛

「忘れる」能力に感謝

「他人」に

借金を

背負わされた事が ある。

 

若い頃。

 

 

何百万だったか?

確か…350万…ほど?だったかな?

もっと?かも?

 

 

「馬の後ろと

 保証人には 立っては いけない」

 

そんな言葉も 知っていた。

 

けど、立った。

 

 

「他人」とは

いわゆる

「彼氏」

 

周りから

「苦い顔」を されるような人。

 

「クズ男」な。

 

借金背負わされた私に

「言わんこっちゃない」などと

責める人は いなかった。1人も。

 

恵まれた 環境。

素晴らしい人達に 囲まれて いた。

彼氏「以外」は…

 

「衣食住」を

親のお世話になり

給料全部 差し出した。

 

完済した。

怖いじゃん、サラ金ってヤツだから…

 

「あの時の お金があれば〜」

と、思う事は あった。

でも、たまによ。

しかーも、

クズ男の事は 

思い出さないという 謎。

 

恨む気持ちすらない位

なんとも思わない 謎。

 

頑張れば

思い出すかもしれない 顔。

頑張らない。

 

 

 

 

別の 彼氏。

 

別れよう。と

言われたので

合鍵を置いて 帰った。

別れの理由も 聞かず。

聞いたところで

「私と別れたい」

と、1度でも思った人と いなくて いい。

 

その日の夜

私の部屋に来た。

 

チャイムを連打。

ドアをバンバン叩き

名前を 呼ばれた。

 

出なかった。

 

玄関ドアの ポストから

返した合鍵を 返された。

 

「別れたくない」

と、

泣いてすがるとでも

思った?

 

気持ちを

試すような事を

しなければ

私を理解する事が

出来なかった?の?かな?

 

次の日に

合鍵を

手渡しで 返した。

 

別に 悲しく なかった。

 

 

 

時代のせいにしたら アレだけどさ、

バブル全盛期で

「お金」「時間」「若さ」

を 持っていた。

 

友達と 遊びまくった。

彼氏も 常に いた。

 

その時

その時は

当然好きで

キチンと 付き合った。

 

だけど、

お別れは 悲しく ない。誰とでも。

 

 

理由は ある。

 

常に「想う」人が いた。

1人の人を 長く 想っていた。

 

 

いろんな場所に 行った。

たくさんの思い出が ある。

何を見ても

その人に結びつく…

 

いろんな事が あった。

たくさん 泣いた。

たくさん 泣いた。たくさん。

 

こんなに辛いなら

生きていたくない。

 

一緒に居られないなら

生きていたくない。

 

 

 

そんな風に

想っていた人の事だって

いつのまにか 忘れてる。

 

 

頑張れば

思い出すかもしれない 顔。

頑張らない。

 

 

 

そんなもん。

 

 

 

 

『生きていくのに

支障があるほどの

辛い出来事が

薄れるように

「忘れる」

という能力が

授けられて いる』

 

と、聞いた事が ある。

 

 

 

 

大好きなはずの彼女に

「別れ」を告げてしまい

後悔している人も いるかもしれない。

 

どこへ行っても

何を見ても

可愛い元カノを思い出し 想う。

そんな人も いるかもしれない。

 

それは

それでいい。

 

無理に 忘れようとするのは 逆効果。

「あの子の事 忘れなきゃ」

「あの子の事 考えるのやめよう」

と、

常に「あの子」の事が

頭に、心に、ある状態…になる。

 

 

あんな事 言わなきゃよかった…

って、

思っちゃうよね。

 

でもさ、

言っちゃったわけよ。実際に。

 

 

 

 

「つい」

口から出てしまった言葉でも

取り消せない。

 

「今のは 違う」

「ホントは そんな事 思ってない」

「今のは 無しで」

 

何と言おうと 取り消せない。

 

 

 

 

縁があれば

一周して

結ばれる事も ある。

 

それまでは

「元カノ可愛かったけど

 この子も可愛いなぁ〜」とか

「元カノ以上に可愛い子紹介して〜」とか

お気楽で

のうてんきで いんじゃない?

 

 

 

愛犬の散歩の時

坂道を上る事が ある。

 

なだらかで 長い 上り坂。

急な上り坂で 短い。

どっちしろ きつい上り坂だけど

たいてい後者を 選ぶ。

 

「後ろ向きで歩くと ラクだよー」

我が子が 教えてくれた。

 

アラフィフ

3kgの愛犬を抱っこし

やってみる。

「ホンマや〜」

 

背中側は 我が子が 見てくれる。

 

 

 

来た道を見ながらでも

行く道を 進める。

 

その時

背後を

見ててくれる人が 必要。

 

 

 

そのうち

頑張らないと

思い出せなくなる事だって ある。

可愛い元カノのお顔でも…ね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウキャキャ