尊過ぎて切ない

人間ではない家族への溺愛

自分のミスでチームが負ける

バレーボールが 大好きだった。




「弱小チーム」だったけど、

熱中 していた。



「弱小チーム」だったからこそ、

思いきり やれた。気がする。



誰からも

何の

期待も されてない。



プレッシャーがないって やりやすい。



「一勝」が 目標。


そんな目標さえ ままならない…





バレーボールブームが来て、

部員が50人超えた。女子だけで。


それでも、

ずっと6人の中に 居た。

試合に出なかった事は ない。


伸びない身長は諦め 練習した。







バレーボールも、

バスケも、

野球も、

サッカーも、

他にも 

チームプレーのスポーツについてだけどね、


勝敗が決まる

最後の得点に関わる時

ミスした人って 損じゃない?


逆に

最後の得点を入れた人って 

ヒーロー扱い。










それまでの

得点あっての

勝敗。




最後にミスした人からすれば


「前もって点入れてたら

   今のミスで 負けてない」わけよ。



逆に、

最後にヒーローになった人だって

「前もって点がなければ

  今ので勝ちには ならない」わけよ。





試合開始からの

活躍」や「ミス」があってこその 勝敗。


最後の得点を

取った・取られた。だけの話では ない。




自分は

そういう事を 経験して ない。

「弱小チーム」だったからね〜




バレーボールは大好きだったけど、

練習も熱中してやってたけど、

「弱小チーム」だから

「負けて当然」という 心が あった。


そんな心じゃ「負けて当然」なわけよ。




高校でも 迷わず 入部した。


目をかけて もらった。


が、

足が 遠のいた。

部活への…




背は 伸び悩んでるのに、

ネットが 高くなった。



セッターは 嫌だった。


バシバシ 打ちたかった。




バレーボールから 離れた。


感情が 混乱したのを 覚えている。


混乱したという事だけを 覚えている。




どんな感情だったか?

思い出せない。

昔過ぎて。




最後の得点を

「逃した」「取った」とかも ない。




が、

「逃した」チームメイトが

「ゴメン」を 連発してる光景だけ

ハッキリと 思い出せる。


誰からも 何も 期待されてない。

から、

誰も 責めもしない。




私より 背が低い子。


よく一緒に 練習した。




その子は

今 この世に 居ない。

と、聞いた。



ずっと前、

まだ 30代の頃に

この世に オサラバした。と…



社会人になって数年後

保険の仕事をしているその子から

何度か電話を もらった。


黒電話の頃よ。

相当な 昔。



しつこさから

少しづつ 遠のいた。



疎遠になった後、

結婚したようで

子供さん2人残して 病気だったと。



「保険に入ってあげればよかった」

とは 思わない。








バレーボールを一緒に頑張った。


仲良し部員たちと 遊びにも 行った。




のに、

思い出すのは

「負け」が決まる

最後のミスをし

「ゴメン」と繰り返す 姿。



何せ「弱小チーム」。


「負けて当然」。


責めるわけない。


心の中でも 責めてない。


のに、

楽しかった「えずら」は

詫びる姿の 後ろに ある。